歴史の本はおもしろい。
最近読んだのは古代ローマ史。
塩野七海氏の力作だ。
Ⅰ「ローマは一日にして成らず」Ⅱ「ハンニバル戦争」を読み終わった。
オオカミに育てられた双子の兄弟の神話から始まる。
ハンニバルは地中海の対岸、カルタゴ出身の武将だ。
塩野氏はローマの政治制度と戦争を中心に書かれている。
分厚い本だが、読みやすい。
ハンニバルといえば、象を使ってローマを攻めたという印象を持っていたがそうでもなかったらしい。
象を連れてアルプスを越えはしたが、実戦ではあまり役に立たなかったようだ。
一番興味深かったのは、都市としてのローマの成り立ち。
ギリシャやカルタゴの都市は貿易や工業で栄えた都市だ。
だから市民といえば商人が多かった。
ローマは農場経営者が中心だ。
この辺についてはあまり詳しくは書かれていないのだが、その違いが政治制度とか戦争への態度とかに表れてくる。
私にはそう読みとれた。
だから、後年ヨーロッパの都市はギリシャをまねした。
それらの都市も貿易で財を成したからだ。
さて、そのローマがギリシャ、カルタゴ、スペインまで勢力を広げたところだ。
紀元前753年の建国の話から、紀元前150年くらいまで来た。
明日もまた図書館へ行かなくっちゃ。
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