話は前後になるが、鹿肉も頂いた。
アイヌの方からだ。
アイヌの方のお店があると本に出ていたので、行ってみた。
お店ではなかった。
工房だった。
私より年上だろう人がやっていた。
伝統的な品物を作っているという話だった。
甥御さんが販売の方はやっているらしかった。
使っている小刀を見せてもらった。
刃渡りが25㎝ほど。
山用にしては薄い印象だ。
鞘や柄に模様が掘ってある。
鱗模様だと話してくれた。
普通、この手の鞘は薄い板を刃が入るように彫り込んで2枚をあわせる。
これは、一本の木を3方から彫り込んで作るという話だった。
抜け落ちない工夫もしてある。
ほかにも色々な話をしているうちに、鹿肉を食べるか聞かれた。
何度か食べたと返事をした。
「私はすね肉が好きで・・・」と言いながら、傍らのビニール袋から肉をひとかたまり出した。
アメリカンドッグほどの肉を、さきほどの小刀で厚切りにした。
ほとんど脂身の所がない。
一度煮て血を抜き、それから味を付けてもう一度煮るのだと話してくれた。
柔らかく、それでいて鹿の味がしっかりした。
連れ合いと二人で食べてしまった。
帰りがけに、いくつもの固まりを包んでくれた。
我々は、薄切りにして食べた。
一つで充分夕食のメインディシュになる。
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