今日のお題は。私のことではない。
本の題名だ。
「間違いだらけのクルマ選び」という。
1976年に出た初版本は、未だに私の本棚にある。
よく売れたからだろう。
次の年には続編が出て、それから毎年いっぺん出るようになった。
あまり多額の印税が振り込まれるので「かみさんに悪いことをして得た金ではない」と説明したそうだ。
そういうこと、私も一度くらいしてみたかった。
やがて半年に一度書かれるようになり、2004年に休刊した。
著者の「徳大寺有恒」氏が体調を悪くしたことと車がつまらなくなったこととの両方が原因だろう。
今回は、「島下泰久」氏との共著となっている。
イラストは昔と同じ「穂積和夫」氏だ。
内容は、自動車を巡る評論と個々の自動車についての評論。
特にトヨタについては厳しい。
輸入車についても書かれており、ヨーロッパの車が好みだ。
公平な評価というより、彼の好みが強く出た評価で書かれている。
ハイブリッドよりマツダのスカイアクティブの方が彼の好みだ。
キビキビとした走りとワクワク感を求める。
だからだろう、彼がほめる車は売れないという伝説もあった。
大衆の好みと、専門家の意見とはここでも食い違う。
むしろ、メーカーの方が彼の評論を気にしていたといわれる。
日本の車作りのクオリティ向上に、貢献したことは間違いない。
彼にも、日本の自動車会社にももっと元気になってほしい。
そして、もっと面白い車を作ってほしいと願っている。
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