NHK出版の「中国文明の謎」という本を読んだ。
NHKお得意の、スペシャルとのタイアップ本だ。
番組の方は、見たことがない。
原則、TVは見ないからだ。
さて、中国の謎。
最近の、中国の古代史研究の成果が反映されている。
一番大きいのは「夏王朝」の存在が証明されたことだ。
黄河中流域、有名な落陽の少し下流に、二里頭という遺跡があり調査された。
これが伝説として残っている「夏王朝」の都ではないかというわけだ。
紀元前2000年の頃の話だ。
中国4000年の歴史の始まりというわけだ。
日本でいえば弥生時代の真っ最中。
そして、他の古代文明と違うのは、以後現代までほぼ同じ場所で同じ民族が文明を繋いできているということだという。
それが中国の謎だという。
答は簡単、漢字だという。
もちろん、NHKの出した答えではあるが。
「夏」を滅ぼしたのが「殷」。
「殷王朝」時代に「甲骨文字」が発明された。
これが現代まで使われている漢字の元だ。
なるほど、現代のエジプト人はピラミッドに書かれている文字を使っては居ない。
次の「周王朝」がこれを周囲の国へまで広めた。
つまり、「中華」思想だ。
日本が漢字を使っているということは「中華文化圏」の一員になっているということらしい。
中国から見ると、全世界は中国を中心に回っているということになる。
昨今のニュースを聞くと、納得する。
古代の歴史は、今でも生きているのだ。
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