北海道の酪農に関する雑誌を見ていたら、チーズのコンテストが載っていた。
その中でいくつかの部門に「共働学舎新得農場」という名前があった。
はて?どこかで聞いたことがあるが、福祉関係であったはず。
位にしか思わなかった。
昨日、その農場主の講演会があった。
私の曖昧な記憶とは繋がりがあった。
自由学園の教員が始めた農場だった。
全国で4カ所ある内の一つの農場という。
詳しくはこちら、
http://www.kyodogakusya.or.jp/
http://www.kyodogakusha.org/
しょうがいしゃ、引きこもり、DVなどなど。
今の社会では生きにくい人たちが、一緒に働く場所だ。
ここで作られるチーズ、国内のコンテストだけでなくヨーロッパやアメリカのコンテストでも金賞をもらっている。
講演の半分以上はチーズの話ではなく、一緒に働く仲間の話だった。
「これをしなさい、などの指示はいわない」
「好きなことをやらせておく」
「そのうち行き過ぎてトラブルになる」
「そこで初めて仲裁に入る」
「そういうことを繰り返して初めて建設的な動きが出てくる」
書いてしまうと簡単だ。
私も特別支援学校で長いこと働いてきた。
教員、福祉関係の人を大勢見てきた。
こういうことができる人は、極希だ。
しかも、そういう人たちと世界で評価されるチーズを作る。
ひたすら、恐れ入る。
ここで作られるチーズはJALのファーストクラスで使われているという。
「チーズはファーストクラスに乗っているが、私は乗れない」と行って笑わせた。
試食もできた。
2度も、3度もおいしい講演会だった。
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