本を読んだ。
アリス・ロバーツ著「人類20万年 遙かなる旅路」だ。
イギリスのBBCで放送した番組のネタ本。
というより、放送と一緒に書かれた本。
今年の6月頃日本のNHKでも放送したらしい。
著者は、医学博士。
古生物病理学(古代の骨 に見られる病気の痕跡の研究)での博士号を持つという。
彼女が、アフリカから始めて世界中を回る。
人類がどうやって世界中に拡散したのか。
その間どういう生活をしていたのか。
何故、ホモ・サピエンスだけが地球上至る所で生活できているのか。
などを探る。
各地にいる研究家を訪ねるのだが、聞いて回るだけではない。
アフリカのサバンナでは、一人で夜を過ごす。
東南アジアでは、筏で海を渡る。
など、現地の人の生活を疑似体験する。
今の人類に一番近い生物はチンパンジーだそうな。
その間を埋めるホモ・ネアンデルタールやホモ・エレクトスなどはなぜ絶滅したのか。
考えてみれば、人類だけが世界中に生存している。
赤道直下からシベリヤ、南アメリカの先端まで。
南極大陸以外の世界中に適応し、繁栄してきた。
近代科学のおかげではない。
単一の種属でこれだけ広範囲に拡散している例はない。
考えてみたい方はこちら
http://hon.bunshun.jp/sp/humanjourney
NHKで放送されたものに興味のある方はこちら
http://www.nhk.or.jp/co-pro/recent/20090113.html
残念ながら私はTVは見ない人だ。
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