2017年7月10日月曜日

初入院

また一月以上、このブログをお休みした。
実は病院に入っていた。

精神病院ではない。
某医科大、眼科病棟だ。

物が見えにくくなり、来年早々の運転免許更新が心配で眼科の検診を受けた。
白内障は予想していたがその他に「偽黄斑円孔」という診断を受けた。

網膜の中心の黄斑部に穴があいたかのような状態になっているという。
「偽」という字が付いているのは、まだ穴があいているわけではないということらしい。

ともかく手術で直るといわれた。
但し、3週間くらいは入院する必要がある。

白内障だけなら1泊2日程度で、地元でも手術ができたのだが札幌までゆくことになった。
以前から右目の中心部が見えてない自覚はあったので、直るならありがたいと思った。

手術は全身麻酔で、知らぬ間に終わった。
その後、下を向いての生活が10日ほど続いた。

この方が大変だった。
もっといやだったのが、もう片方の白内障だけの手術。

部分麻酔で痛くはないと聞かされていた。
だが手術の様子が分かるという。

目の玉をグリグリされるとかの妄想が頭の中を駆けめぐった。
気の小さい私は睡眠不足で手術に臨んだ。

グリグリではなかったが、非常にまぶしく緊張しっぱなしだった。
先生の方は手慣れた様子で「順調に終わりましたよ」という。

両目を部分麻酔でやらなくてよかったと思った。
「目のつぶれる思い」とはこのことだ。

おかげでよく見えるようになった。
世の中明るくなった気がする。

こうして目の一部は人工物になった。
すでに歯の一部は人工物に置き換わっている。

これが年を取るということなのだろう。
医術の発達で、置き替えられる部分が増えて元気に長生きができるようになってゆく。

そのうちサイボーグにもなれるだろう。
だが気の小さいところは替えられまい。

   眼科医の 指の細さよ 薬雨降る

0 件のコメント:

コメントを投稿