2018年6月8日金曜日

一木の木

さらに紆余曲折がありいくらかずつ日常が戻ってきた。
久しぶりに薪割りなどもした。

家を建てるために、2年前に切り倒した木を引きだしてきた。
根も枝葉も落として丸太状にして置いた木だ。

写真の通り、生きている。
柳の木だ。

アイヌの人たちが神聖視して、イナウとして祭礼などに使うと聞いたことがある。
その理由がわかった気がした。

嘗て染織家村上道太郎先生に「草木で衣服を染めるということはその草木の命を染めるということだ」と教えていただいた。
この冬も、これらの木の命を頂き家を暖めさせていただく。

2018年4月12日木曜日

水芭蕉

 多くのことがあって、この日記もしばらく書くことができなかった。
その間に結構な雪が降り、そして溶けた。

我が家と道路の間には小さな水の流れがある。
そこに水芭蕉が咲いた。

北海道では珍しくもない花かもしれないが、湘南地方出身者としては感激する。
「春が来れば思い出す」と小学校の頃から歌わさせられてきたのだ。

思いリュックを背負い、野の小道をゆかねばみられぬ花なのだ。
それが家の窓から見下ろせる。

写真は余分なものまで写り込んで、見事とはいいかねる。
「我がものと思えばかわいいその他諸々」というところか。

2018年1月14日日曜日

鹿の角笛

隣町で鹿角のアクセサリー作りと鹿肉の試食会があった。
試食会の魅力に釣られて参加してきました。

最初はアクセサリー作り。
基本的には金工用のノコギリと、木工用のヤスリで作る。

穴開も普通の電動ドリルでOK。
ノコギリの手応えなどは、木よりは少し粘りけを感じた。

右のような先端は作りやすいが、一本で4つくらいしか獲れない。
途中の幹の部分も使ってくださいと講師の方のご注意。

ごめんなさい。
ムダ使いしてしまいました。

下のは笛に作ってみました。
切り込みを入れたところに、8ミリの穴を開けてもらいました。

帰ってきて手持ちの丸棒を差し込んだところぴったりでした。
少しかすれたピーという音がします。

鹿が聞いたら逃げ出すでしょうけど。
予想していたより簡単で。楽しい加工でした。

試食もロースト、シチュウ、ジャーキィと十分な昼ご飯になりました。
これでビールがあったら、隣町に居着いてしまうところでした。

2018年1月4日木曜日

馬齢70

皆様あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

実は私2月生です。
69才になります。

朋友は続々70の大台になるわけです。
いわゆる「古希」という話が聞こえてきます。
ただ、少々気になり調べてみました。

何がというと米寿、傘寿、白寿というのは漢字を分解しての祝い事です。
その時のその地方の年の数え方で数えればいいと思うのです。

「古希」というのは少々違います。
ウィキペディアにもこう在るごとく【の詩人杜甫の詩・曲江(きょっこう)「酒債は尋常行く処に有り 人生七十古来稀なり」(酒代のつけは私が普通行く所には、どこにでもある。(しかし)七十年生きる人は古くから稀である)に由来する】のです。

そこで唐の時代の年齢の数え方と今の日本の年齢の数え方が同じであろうかというのが気になりました。
私の親は年を数えるのに「数え年で幾つ、満年齢で幾つ」ということを言っていたのを覚えています。
1~2才違うのです。

調べると、唐の時代の中国でも「数え」で年齢を数えていました。
「数え」では生まれたときが1才です。

その後正月を迎えるたびに一つずつ年齢を重ねてゆきます。
つまり私はこの正月に杜甫いうところの古希に当たるわけです。

もちろん「90歳 何がめでたい」という方もいらっしゃる現代の日本のことですから、70歳は希でも誉れでもなくなりました。
まして浦河に好んで住むくらいですから、馬齢を重ねてきたといえます。

 コキコキと 肩が鳴るなる 斧始め   東行
                  よき
 

2017年12月30日土曜日

北の町では

私の住んでいる地方では「もちまき」がお祭りなどで頻繁に行われる。今日はなんと「毛ガニまき」だった。冷凍してある毛ガニとカレイを保温材で包んだ物を撒いた。近くの町の漁業組合の催しだ。
どういう告知をしたのかわからないが、集まった人は30人ほど。一つずつがそれなりの重さなので「発泡スチロールの箱で受け止めてください」と参加者に渡された。
奪い合うという状況ではなく、子どもも含めて写真のような状況。
北の大地も実り豊かだが、北の海も豊かだ。「何もない春です」どころではない。
ただし、終了後「発泡スチロールの箱は返してください」といわれた。

2017年11月29日水曜日

強羅Ⅱ

強羅には「箱根美術館」というのがある。
ここの庭園と縄文土器が気に入っている。

今回の宿から歩いて10分ほどもしない距離だ。
3回目になるだろうか、行って来た。

この時期に来たのは初めてで、紅葉と苔の緑がきれいだった。
残念ながら私の腕では、人が入らないように撮るだけで精一杯。

縄文土器は他でも見ることがある。
だがここのは一際大きい。

高さ50㎝近くある火炎土器だ。
1万年前の人々の生活を思いめぐらすと興味は尽きない。


何を煮て、誰と食べたのか。
家族の食事か、部族の集まりか。

あるいは年老いたシャーマンが呪詛でもしたか。
人類が他の生物と別れ始めた頃の記念品だ。

現実に戻って宿への帰り道、桜の花が咲いていた。
こちらもなにやら怪しげな丸い鉄のモニュメントの傍らに植えられていた。

狂い咲きではなく、今頃に咲く桜らしい。
生物多様性の見本か。

ともあれ、秋の強羅を楽しみ北海道へ帰ってきた。
こちらは雪模様の寒風。

その中で薪の蓄えをする。
楽しみは窓近くに来る鳥の姿だ。

 

2017年11月22日水曜日

強羅

1年半ぶりに神奈川へ帰ってきた。
お世話になった方々にお会いしたり、懐かしい友と語らったり。

もちろん1日2日では済まない。
箱根は強羅に安く泊まれるところを見つけた。

おかげで、JR、相鉄、小田急、登山鉄道、ケーブルカーといろいろな乗り物に乗れた。
別に鉄ちゃんとかではないが、やはり嬉しい。

写真は登山鉄道駅で見つけた。
点検整備用車両だろうと思うのだが、車輪の前についているガードに目が行った。

通りかかった駅員さんに聞くと、除雪用に今年取り付けたものだとのこと。
一般車両よりパワーがないので役に立つかはわかんないのですがね…と言いつつ丁寧にかつ嬉しそうに説明してくれた。

感心したのは駅員さんの話しぶり。
とても嬉しそうだった。

自分の仕事に愛情と誇りを持っているようだった。
1000分の80という傾斜は世界で2番目、もちろん日本1。

そこをスイッチバックで上り下りする鉄道。
仕事が楽なわけはない。

こういう現場の人たちが支えているのだ。
翻って、転居先の鉄道はどうだ。

3年近く止まっている。
お金がないからだそうな。

現場の人達はきっと愛情と誇りを持っているに違いない。
本社の上のほうにいる人たちはどうなのだろうか。

鉄道だけではない。
自動車会社、電機会社、鉄鋼会社、電気会社、などなど。

「仕事に誇りを持っていますか」ちょっと聞いてみたい。