2017年9月21日木曜日

メガネ

芸道修業の辛さより~
        見えぬ眼はなお辛い。

思い出せば独身の頃、カメラ片手に奈良のお寺巡りをした。
観光案内に載っているようなお寺はほとんど回った。

だが、壺阪寺は南に離れて在った。
そこまでは脚を伸ばせずにいた。

その報いか目が悪くなり、この6月に手術を受けたことは以前に書いた。
視力が落ち着いてきたということで、メガネを作り替えた。

もちろんずっとよく見えるようになった。
よく見えるようになったせいか、近くに見える気がする。

ところがどうも、脳の視覚機能がそれに付いていけない部分があるらしい。
遠いところを見ているときには何でもない。

足元を見ると、地面が近くに見える。
つまり、身長が縮んだような気がするのだ。

坂を上るときはこの差が激しい。
小人になったような感じだ。

壺阪寺へ行って、お払いしてもらわねばなるまい。

2017年9月6日水曜日

風除室Ⅶ

 やっと風除室が完成した。
引き戸と戸袋の下端を押さえるのが難しかった。

レールを下に付けてしまえば作るのは簡単だ。
そうすると、必ずそれを蹴飛ばすことになる。


壊れやすいし、つまずくかもしれない。
作り始めたときもどうするか決まっていなかった。

結局床の段差の立ち上がりのところにプラ板を張ることにした。
 とはいえ。簡単には取り付かない。

コンクリートの目地に大きめの穴を開ける。
そこに「プラグ」というプラスチックの筒を埋める。

プロがコンクリートにネジを使う常套手段だ。
アマの私にコンクリートに穴が開くかが心配だった。

何とか手持ちのドリルでいけた。
だが、そこからが大変だった。

プラスチックは融通が利かない。
コンクリートはなお利かない。

穴の位置が0,1㎜単位でずれるとネジが入らない。
木の板なら穴を広げることができるが、プラ板はいやがる。

しかも、すぐに割れる。
初めに作ったのはダメで作り直した。

もっとも、私が材料をケチったのも原因だが。
おかげで、プラ版がつぎはぎに見える。

プラ板は余っているので豪勢に使えばいいと思うのだが、そこは貧乏人の性。
それより全体がプラスチックなので、今はいいがそのうち汚れたりすれたりする。

強風にもどれだけ耐えるか。
数年してみないとわからない。

その他、昨日は工務店が来て床板とストーブの吸気を直していった。
こうして、だんだん自分の家になってゆく。