2014年2月28日金曜日

曽我の梅

用事があって小田原へ行って来た。
曽我梅林の横を通っていった。

戦国の雄北条早雲が植えたということになっているらしい。
地名は「曾我兄弟の仇討ち」で有名だ。

植えられている梅の品種にも「十郎」というのがあるそうだ。
兄弟の名前を「五郎」「十郎」という。

こちらは鎌倉時代の話だ。
どちらにしても、歴史のある町といえそうだ。


















写真の品種が「十郎」なのかは知らない。
仇は討ったが、自分たちも切られた悲劇の兄弟を想わせる香りだった。

2014年2月26日水曜日

アンビリーバボーⅡ

クローバー牧場といっても、モモイロの花が咲いているわけでもなくモモイロの馬がいたりもしない。
ましてや、派手な衣装のお姉さんが居る訳でもなく歌を歌う人なぞ居ない。

馬が跳んだり、跳ねたりするぐらいだ。
念のため。

今日、また行ってきました。
雪かきを少しだけお手伝いしてきました。

1m位積もったところを車が置ける程度の広さ、雪をどけました。
通路の雪をどけたところらしく、上のほうが固くなっているところでした。

先が平らなスコップを使って、雪をすくう。
投げる先は同じ高さくらい積もっているところ。

脚と背筋を使って投げる。
か細い腕の筋肉は、なるべく使わないのがコツだ。

投げているうちに、投げる先がだんだん高くなる。
それでも、青空を背景に白い雪が飛んでゆくのを見るのは気持ちがいい。

3人がかりで、2時間ほど働いた。
年寄りはその程度で、感謝されて帰ってきた。

残った彼は、この後も馬の世話をしなければならない。
最終的には、馬場も雪をどける必要がある。

そこは、馬たちが走り回ってコースができている。
蹄跡を外れないでいいが、人が乗ったら脚を雪の壁にこすって捻挫しそうだ。

2014年2月25日火曜日

アンビリーバボー

このところ気に入って何度か乗馬に通っている先は「クローバー牧場」という。
山中湖のすぐ側で、少し遠いが安い。

安いだけでなく、うるさいことを言わない。
もちろん、聞けばきちんと教えてくれる。

乗り手の力量と自主性を尊重してくれるところだ。
この牧場、今大変なことになっている。

例の雪だ。
何もかもが埋まってしまっている。

16日以降「アンビリーバボー」と題名のついたブログが書かれている。
それでも前向きな姿勢がいじらしい。

今日は寄って、みかんを差し入れしてきた。
馬たちもみんな元気。

手伝ってくれる人もいて、少しずつ回復しているようだ。
興味のある人はこちらから
http://clover-ranch.jp/

ブログページへ行ってください。
それでも古いブログを読むのは簡単ではなくて、月別のところをクリックした後、下のほうに出てくる
Older Entriesをクリックしてください。

応援したくなるような牧場です。

2014年2月24日月曜日

特保

久しぶりに新横浜へ行って来た。
会議があった。

その本来の内容は置くとして「特保」という言葉が使われていた。
わからないのは私だけで、周囲の人は皆知っている様子。

「エンゲル係数は下がっているのに(つまり食費が減っている)サプリや特保への支出は増えている」のだそうな。
かえってきてしらべると「トクホ(特定保健用食品)」だという。

消費者庁長官から保健に効果有りと認められた食品ということらしい。
そういえば、人が体操でもしているかのようなマークは見たことがある。

ガラクトオリゴ糖とかビフィズス菌とかが許可されている。
年寄りは「はあそうですか」という他はない。

若い人の健康意識や、食べ物の嗜好についてとやかくいう気もない。
年寄りは身近な物を食べ、太陽によく当たり、心安らかに眠るだけだ。

そうこうしているうちに、寝たまま起きなくていい日が来る。

2014年2月22日土曜日

宮脇昭XC.W.ニコル 再び

去年講演を聞きに行ったお二人が、また私たちの市にやってきた。
植樹会をするのに合わせて呼んだらしい。

今回は、午前中の植樹も参加してきた。
初めに宮脇名誉教授から植え方の説明があった。

市長や国会議員も居たが、説明の際の助手にされていた。
根が伸びるには空気が必要だとのこと。

上から押さえてはいけないのだそうな。
周囲を押さえる。

そうして上からわらを敷く。
春になっても日光が遮られて、雑草が生えない。

わらが腐って肥料となる頃には、木が伸びて雑草に負けないようになっているという仕掛けだ。
わらが飛ばないように、荒縄で押さえて終了。

だが数本植えるというのではない。
12000本だ。

1人2~30本植えることになる。
かなり密植する。

それも20種類くらい。
「嫌な相手とも、分かち合って生きるのが生命の姿だ」とは宮脇教授のお話。

昼には、鹿肉ソーセジも振る舞われた。
実は、前回の後援会で鹿の食害について質問した人がいたのだ。

ニコル氏の答えは「鹿や猪を食べよう」というものだった。
それに対応して、主催者が用意した。

講演には、猟師の人も登場した。
自然と共に生きる楽しさ、大変さを体験した一日だった。 

2014年2月21日金曜日

誕生日

今日は私の誕生日。
65歳だ。

だからどうということもない。
年金の手続きに行ったくらいで、淡々と一日が過ぎた。

夕飯が少し豊かで、久しぶりにビールも飲んだ。
連れ合いと、平々凡々たる人生に乾杯した。

その後のお茶碗洗いもしっかりした。

2014年2月20日木曜日

未婚率

産業カウンセラー協会から機関誌が送られてきた。
トップ記事が、婚姻の問題だ。

内容はともかく「生涯未婚率」というデータが乗っていた。
50歳時点で結婚経験のない人の割合だ。

50歳でもう「生涯」といわれてしまうのもどうかとは思う。
それはさておき、男性20%、女性10%だそうな。

数字もさることながら、その中身が気になった。
そういう人に話を聞くと「結婚よりマンションを買う」というような返事が返ってくるという。

人様の結婚観にとやかくいう気はない。
ただ「結婚」という人間関係の問題が「マンション」という物に置き換えられているということには驚く。

結婚というものも「制度」であり「慣習」である。
だから、世の中の移り変わりと共に変化して当然だ。

日本と限っても、100年ほど前は「親が決める」ことも当たり前だった。
私たちの頃は「恋愛結婚」花盛りだった。

今や「損・得」で考えられているようだ。
私はいい時期に青春を送ったと感謝しよう。

2014年2月19日水曜日

宇宙史

ローマ史の続きを読むはずだったが、変わってしまった。
ジョン・グリビン著「時の誕生・宇宙の誕生」を読んだ。

これも面白く、一寸のつもりが最後まで読んでしまった。
ハップル宇宙望遠鏡のデーターや他の資料も使って、宇宙の始まりの時間を探る話だ。

宇宙についての研究の歴史から始まって、最後に現在(1990年頃)のところの結論が書かれている。
おなじみのガリレオとかニュートンとかの名前がでてくる。

だが、最後の章(つまり1990年)の主役は自分自身だ。
ジャーナリストが科学史を書いたのではなく、現在の研究者が書いた本だ。

さながら、静かに始まってガンガンガンと駆け足で終わる交響曲のようだった。
フォルッテシモではありながら、協和音のように調和がとれた喜びに満ちている。

160億才というのが私たちの宇宙の年齢なのだそうな。
それを納得するかどうかは、本をお読みになってお考え下さい。

ある意味、科学の最先端は宗教に似ている。
それを信じるかどうかは個人の判断になってくる。

懐疑主義者の私は、この本が前提にしているビッグバンという発想を信じてはいない。
とはいえ、私がこの本から学んだことは別のところにある。

膨張する宇宙に対するイメージだ。
爆発物がふくらんでゆくようなこととは違うらしい。

星々の間が広がってゆくので、宇宙という閉じたものが外の空間に向かって大きくなってゆくのではないという。
160億年より前には、時間も空間もなかったらしい。

宇宙が広がり続けているということは、あらゆる物の間の距離が広がるということらしい。
ということは、私の体もおおきくなっているということか。

それは少しうれしいイメージだ。

2014年2月18日火曜日

ローマ史ⅠⅡ

歴史の本はおもしろい。
最近読んだのは古代ローマ史。

塩野七海氏の力作だ。
Ⅰ「ローマは一日にして成らず」Ⅱ「ハンニバル戦争」を読み終わった。

オオカミに育てられた双子の兄弟の神話から始まる。
ハンニバルは地中海の対岸、カルタゴ出身の武将だ。

塩野氏はローマの政治制度と戦争を中心に書かれている。
分厚い本だが、読みやすい。

ハンニバルといえば、象を使ってローマを攻めたという印象を持っていたがそうでもなかったらしい。
象を連れてアルプスを越えはしたが、実戦ではあまり役に立たなかったようだ。

一番興味深かったのは、都市としてのローマの成り立ち。
ギリシャやカルタゴの都市は貿易や工業で栄えた都市だ。

だから市民といえば商人が多かった。
ローマは農場経営者が中心だ。

この辺についてはあまり詳しくは書かれていないのだが、その違いが政治制度とか戦争への態度とかに表れてくる。
私にはそう読みとれた。

だから、後年ヨーロッパの都市はギリシャをまねした。
それらの都市も貿易で財を成したからだ。

さて、そのローマがギリシャ、カルタゴ、スペインまで勢力を広げたところだ。
紀元前753年の建国の話から、紀元前150年くらいまで来た。

明日もまた図書館へ行かなくっちゃ。

2014年2月17日月曜日

木こり

今日は庭木を切った。
久しぶりに、チェーン・ソウを持ち出した。

某女性林業家のお書きになった本には次のようなことが書いてあった。
「チェーン・ソウの説明書で『足場の安定したところで使用しましょう』と書かれていますが『足場の良いところだけの山がどこにあるんねん』」

年寄りの私は、たとえ木の上でも足場は安定させる。
そうでないと、切り落とした木と一緒に私も落ちることになる。

チェーン・ソウも一緒に落ちる。
落ち行く先は、奈落だ。

もっとも、午前と午後合わせて2時間ほどしか働かない私がプロの林業家にもの申す立場ではない。
木こりの真似事をして、肩こりになるのがせいぜいだ。

2014年2月16日日曜日

寄り合い

地域の寄り合いに出かけた。
自治会の下部組織で、20軒ほどが組になっている。

その組の寄り合いだ。
順番でつとめる組長を確認し、ご近所の方たちの消息を知る。

本来は自治組織。
行政の末端を代行してもいる。

市内では、自治会の組織率が50%を割って久しい。
この地域では90%位。

農業が生活の中心だった頃の名残が強く残っている。
「頼朝さん」という塚が祭られていたり、「北条政子」の伝承が残る地域だから相当古い。

日本では、古くから農村の自治が発達していたらしい。
西洋の自治が、都市を中心に発達したのと好対照だ。

急峻な谷を多く抱える、日本列島の地形も関係するのだろう。
他に頼らず、自分たちで助け合って生きてきた歴史だ。

行政との窓口でもあった。
だが最近は、一揆でもしようかと思うことが多い。

2014年2月15日土曜日

Endurance riding

雪も風も治まって、買い物に出かけた。
ところが交通事情は悪かった。

市内を通るR246は大渋滞。
東名が不通になったせいかもしれない。

それだけではない。
一般道路での除雪がうまくいっていなかった。

かなり大きな道で車が動かなくなっている。
雪に乗り上げてしまったようだ。

人が道路の真ん中で雪かきしている。
周囲の車も動けない。

別の場所では、道路の真ん中に赤いコーンが置いてある。
おそらく、同じ様なことにならないようにということだろう。

そういうところを避け、自分の家の前の雪を車道に投げている人をよけ。
帰ってきた。

数日前に馬の耐久レースのことを書いたが、今や車で走るのも忍耐力が必要だ。

2014年2月14日金曜日

雪見酒

先週に続き、また雪ですね。
現職の頃は、高校入試の頃よく降って心配しました。

今はのんびり雪見酒。
と思ったのだが、厚木まで出かける用事ができた。

我が家の周りは霙で、雪が降るより溶ける方が早い。
安心して出たが、厚木までゆくと違った。

完全に雪で、少しずつ積もっている。
小一時間の用事を済ませた帰りは、風もあり吹雪状況。

上り坂では、先行のトラックがフラついていた。
諦めて駐車している車もある。

そういう中でも、先行者にぴったりついて走っている車などもいる。
家の前の雪を車道に投げている人もいる。

とりあえず、私は日暮れ前には帰ってこれた。
みなさんのご無事をお祈りしながら、念願の雪見酒。

2014年2月13日木曜日

説明書

プリンターのトナーが切れた。
我が家のプリンターはレザープリンターというやつで、インクではなくトナーを使う。

コピー機と同じ原理だ。
だからコピーもとれる。

書類を読みとってPDFにもできる。
その代わり、白黒だ。

5年以上前に買ったが、その間1度しかトナー交換していない。
今度で2度目だ。

その間、書類をどのくらい印刷したかわからない。
なにしろNPOを作って、壊した。

その関係の書類用に買ったのだが、A4換算で万単位の枚数になるはずだ。
そのほかに多いのは、年賀状。

表書きと裏の文章。
両方合わせると千枚は越す。

枚数は少ないが、宛名は文字が大きい。
今回買い換えの、請求額が1320円。

もう、NPO等しないと思うので5年くらいは使えるのではないだろうか。
ありがたいものだ。

難点は、説明書が中国語というところか。

2014年2月12日水曜日

「アラビアンホースに乗って」

私が乗ったというわけではない。
本の紹介だ。

「アラビアンホースに乗って・二人で挑んだ遥かなるテヴィス」蓮見明美著
アメリカで盛んな競技に「エンデュランス・ライド」というスポーツがある。

荒野を馬に乗って走るスポーツだ。
西部開拓盛んなりし頃、伊達男が荒野を旅したものをスポーツ化したというわけだ。

ただし、今は女性も参加している。
もちろん早さも必要だが、それよりも馬の体調管理が厳しく課される。

途中やゴール後に、獣医のチェックがある。
荒野を旅するには、馬がつぶれてはいけないということらしい。

馬もサラブレッドではなくアラビアンホース。
その最高峰とされるのが「テヴィス・カップ・ライド」。

カリフォルニアはシェラネバダ山中、100マイルを1日で走る。
順位より、完走が目標とされる。

完走率は50%ないという。
マニアの間では、何回完走したかが尊ばれる。

順位の他に、完走した馬の中で一番状態のいい馬の乗り手も表彰される。
ただし、賞金などはない。

完走者にはバックルが贈られるだけという。
日本人も、過去何人か参加した記録があるそうだ。

この本の主人公は、60才の記念に挑戦しようと思い立った。
著者はその奥さんだ。

さてどうなったかは本をお読み下さい。
競技に参加する気はないけれど、馬に乗ってアメリカの荒野を旅するというのはやってみたい気がする。

だが、伊達男にはなりきれない私には仲間が必要だ。

2014年2月10日月曜日

クランベリー

長いこと大事にしまって置いたドライフルーツがある。
アメリカ土産のクランベリーだ。

そのまま食べるものだが、かなり酸っぱい。
そこでケーキに入れてみることにした。

我が家には電動パン焼き機がある。
私の退職祝い?に連れ合いが買ってくれた??物だ。

それ以来、4日に1回ほどパンを焼くのが私の仕事になっている。
これでケーキが焼ける。

本来薄力粉とベーキングパウダーを使うのだが、我が家にはホットケーキミックス粉というのが買ってある。
バターはあるが牛乳はない。

これも豆乳で代用しよう。
材料を入れ、スイッチを入れる。

クランベリーだけ5分遅れで入れるようにと説明書きにある。
後は、待つこと1時間半。

バターのいい匂いがして焼き上がる。



















昼食のすぐ後だったが、とりあえず試食。

真ん中の柔らかいところより、端のバリッとしたところの方がおいしい。
甘いものがあまり好きでない連れあいも、当たり前のごとく食べる。

さましてしてから、3時のお茶にする。
さめてからの方が、クランベリーの酸味と生地の甘みがそれぞれに感じられた。

説明書きには「レシピ道理に」とか書いてあったが、私にはこれで十分だった。

2014年2月9日日曜日

使用禁止

昨日は日本全国、相当広い範囲で雪が降ったらしい。
我が家の周囲も白一色だった。

精神年齢だけは若い私としては放っておけない。
実は「そりスライダー」なる物を買ってあった。

お尻の下に敷いて、滑って遊ぶ物だ。
北海道に居たとき、段ボールを敷いて試してみたことがあった。

あまり滑りが良くなかった。
先日100円ショップでこれを見つけて、買っておいた。

だが、簡単ではなかった。
背中を着かないと滑らないのだ。

滑った後は背中が真っ白。
上着の中まで入り込んでくる。

そこでゴミ袋を取り付けてみた。
とてもよろしい。

4~5回滑ると、息が上がる。
滑るために登らなければならないからだ。

いい運動になった。
今、この文章を書くために外したタグを眺め直した。

そこには「大人の使用禁止」と書いてあった。
理由は不明だ。

2014年2月7日金曜日

「博士の愛した数式」Ⅱ

昨日の文章は、どうも本筋でないところに拘泥してしまった気がする。
気を取り直して、彼女が描いた世界の話をしよう。

あるいは、彼女が書きたかった世界とは何か。
最も昨日書いたように、私の読んだ本は2冊に過ぎないのだが。

だから、どこまで行っても彼女の全体像ではありえない。
この2作品から、私が読み取ったことに過ぎない。

彼女の書きたかったことはこの世のことではなく、あの世のことだったのではないだろうか。
「密やかな・・・」などについてはSF的という人もいるらしい。

そうではないと思う。
SFは科学を基にした空想小説だ。

つまりはこの世についてのの空想だ。
ファンタジーも同じことだ。

この世に人間でないものを登場させてお話を紡ぐ。
小川洋子のこの2作品は違う。

仏教でいう「彼岸」の世界ではないかと思う。
この世からあの世へ渡る。

渡った当初はこの世のものをたくさん抱えている。
それがひとつずつ消えてゆく。

それがあの世ではないかと、彼女は言いたいのではなかろうか。
博士の世界もこの世では無いように読み取れる。

あの世では、時間というものがこの世とは違う。
自分の一番良かった時。

あとは80分程度の今しかない。
そんな解釈をしてみた。

ただ、彼女の生い立ちは仏教的ではないようだ。
「金光教」の家庭に育ったというから、むしろ神道に近いのではないだろうか。

もとより、彼女の心のうちは解りようが無い。
私など偉そうにいう立場ではないが、もし彼女があの世を描こうとしている作家であるとしたら、確かに稀有な作家ではあると思う。

2014年2月6日木曜日

「博士の愛した数式」

小川洋子の小説で、映画化もされたくさんの賞も受けた。
私の思っていた内容とはずいぶん違った。

はじめ、娘から「密やかな結晶」を薦められ読んでみた。
これは賞など受けていない、密やかな作品といえる。

一方、好きな人も多いらしい。
少なくとも、文庫化される程度には読む人がいるというわけだ。

さて「博士の・・・」方はというともう少し明るくて、救いもある。
だから一般受けするのかもしれない。

ある解説者によると、彼女の小説の特徴は「消滅」だとか。
博士から消滅したのは「記憶」だ。

交通事故に合ってから、それ以前の記憶と直近80分の記憶しかもてない。
事故以後と、現在から80分以前までの記憶がない。

事故は固定された過去の時点だが、80分前は時計が進むたびに同じように進む。
時々刻々と記憶は消滅してゆく。

これ以上の内容は直接お読みいただきたい。
気になったのは、数学の内容だ。

博士はもちろん数学の専門家として博士号をとった。
その専門分野ではかなり優秀であったという設定になっている。

その博士が「0」について言及する場面がある。
もちろん「オー」ではない「ゼロ」についてだ。

「インド人が発見した偉大なる業績だ」という。
だが、素人の私が読むようなインド数学の歴史書にもそうではないと書いてある。

「0」の概念はもっと西のほうで確立され、その人々がインドに持ち込んだ。
その人たちは同時にカースト制度も始めて、元インド人との混血を嫌った。

どうも仏教がインドには定着せず、その周辺で支持された原因にもなっているのではないか。
仏教は階級差別をしない。

仏教の始祖釈迦は、最上位のバラモンではなくクシャトリアの出だったと思う。
大きな人類の歴史がここには在る気がして、個人的には興味がある。

西洋文明が支配している三千年規模ではなく、五千年規模に及ぶ人類の歴史の謎だ。
あるいは、小川洋子氏が熱烈な阪神ファンであったのが間違いの元だという気もする。

巨人ファンか、ホークスファンであったならよかったのにと思う。

2014年2月4日火曜日

かさ上げⅣ

昨日、テーブルにニスを塗った。
3回くらい塗り重ねた。

それで完成ではない。
手で触ると、ざらつくところがわかる。

そこを中心に、350番の紙やすりをかけた。
これは手作業。

当然、ニスが剥げてしまうところも出る。
今日は2回塗り重ねた。

一応、これで完成。
素人と、プロの仕事はこの辺が違う。

プロはもっとしつこく繰り返す。
いい家具は紙やすりではなくもっとやわらかいものでこすり上げる。

素人は、用が足りればよしとする。
楽器屋さんはもっとすごい。

ピアノなどは安いものでも家具の倍ぐらいは削って塗る。
部品の精度も一桁違うと聞いた。

だから、ヤマハの家具は高級品だ。
高くても売れる。

私の作ったテーブルはもっと高級品で、値がつかない。

2014年2月3日月曜日

かさ上げⅢ

以前に書いたテーブル、今日は色を塗った。
マホガニー色のニスにした。

まずはヤスリがけ。
前の塗料を落とし、汚れなども削る。

今回はローラーサンダーという機械を使った。
サンドペーパーを帯状にしてモーターでぐるぐる回す。

手ではなかなかはかどらない仕事もあっという間。
角を丸めるのも簡単。

欠点は埃がすごいことと、結構うるさい。
5000円くらいの安いのをネットで買ってみた。

お店へゆくと2万円位する物しか売っていない。
仕事をするのはサンドペーパーの部分なので、耐久性とかは目をつぶった。

使うときの注意は、アイロンと同じで動かし続けること。
停めると筋状に傷が付くことがある。

埃が心配で、テーブルを外へ持ち出して仕事した。
以外だったのは塗ってあった古いニスが溶けること。

サンドペーパーが擦れて出る熱で溶けるようだ。
黒い帯状の汚れとなってテーブルと、サンドペーパー両方に付く。

研磨だからと思って、細かいヤスリにしたのがいけなかったようだ。
60番の荒いヤスリにしたら解決した。

その分表面がざらざらになったので、中目、細目とかけ直した。
ニス塗りそのものの倍くらいの時間がかかった。

汚れを落としながら、我が家の歴史が20年分このテーブルに刻まれていることを感じた。

2014年2月2日日曜日

自己紹介

今日は認定カウンセラーの相互研修会。
相互と言いつつ、講師の講演会が多い。

それはそれで勉強にはなることが多いのは事実。
今日のは午前も午後も小グループに分かれての話し合いがあった。

内容はともかく、小グループになった折り自己紹介をしあった。
驚いたのは、午後のグループ。

大学で教えていますとか、学校で管理職をしていますとか言われた。
だが名前は言わない。

4人グループで、私が最後であったがお三方とも名乗らなかった。
私は名乗ったが、フォローもなかった。

カウンセラーはもっとコミニュケーションを学んだ方が良い。

2014年2月1日土曜日

お客さん

今日は友人が3人来た。
皆、女性。

いつものようにBBQをした。
テーブルクロスを持ち上げて、中を確認していた。

皆同じような年なので、椅子の方が楽そうだった。
5人で囲んで、ちょうどいい大きさだ。

料理はダッヂオーブン。
丸鶏が大きくて、足を切って別に並べないと入らなかった。

今日は、里芋も入れてみた。
皮ごと食べる人もいて、好評だった。

4時間半、よく食べ、よくしゃべって楽しい時間だった。