2017年8月28日月曜日

風除室Ⅵ

残りのプラ板を張った。
透明なので、写真に撮っても昨日と変化がわからない。

取っ手なども付けた。
こちらはごらんの通りだ。

もっと高級そうなのも有ったが、金属製だ。
冬の寒さを考えて、このプラスチック製にした。

これでほとんど完成だが、ドアの下押さえが上手く付かなかった。
どうするかしばらく考えてからにする。

むかし、むかし、あるところに技術科の教師ありけり。
毎年のように、生徒に鋸の使い方を教えていた。

厚さ1㎝長さ30㎝ほどの板を切らせる。
もちろん、手本も示さなければならない。

その際、生徒に時間を計らせる。
1分足らずで切ってみせるのだ。

そうして「君たち、5分以内に切り終えなさい」と生徒たちにいう。
50分の授業はそれで終わった。

それが今では、3ミリのプラ板1m程切るのに30分もかかる。
板は切れずに息が切れる。

まるで落語だ。
生徒たちに合わせる顔がない。

2017年8月27日日曜日

風除室Ⅴ

 扉が付いた。
上の鴨居にレールを付けて吊してある。

下にレールを付けることも考えたが、そうするとつまずきやすい気がした。
土なども付き易いし。

郵便受けにはしばらく標示をすることにした。
保護紙を剥がすと、郵便受けは浮いているような感じがするだろう。

ドアが見えているのは、その紙を剥がしてあるからだ。
投げ入れられた郵便物も見えることになる。

わざわざ覗きに来る人もいないとは思うが、大きめの箱を置くことにしている。
何百通でも入るような物にしよう。

下の写真は、ドアを内側から見たところ。
上下の隙間が1㎝もないので、外すにはレールを壊すつもりで剥がさなければならない。

強引に入ろうとするならば、側面のプラ板に体当たりした方が早い。
そういう事態は起きないよう祈っている。

ドアが閉まってぶつかる方の柱を立てるのに少々困った。
垂直を計って立てたのだが、閉めてみると隙間ができる。

仕方なくドアに合わせて少し斜めにして固定した。
外側の板も張った。

そうして閉めてみると、やはり隙間ができる。
やはり垂直で良いようだ。

明日の仕事にして、今日は寝よう。

2017年8月25日金曜日

風除室Ⅳ

 今日は晴れて、昼頃には暑いくらいだった。
さぼる言い訳が無く、しっかり作業した。

両方の側面を張った。
写真手前は保護紙を剥がしていない。

奥の方は下2枚分剥がしてある。
自動で点灯する外灯が点くまで働いた。
「よしよし!」

写真ではわからないが、プラ板をテープで貼ってつないである。
たわみ方が違い隙間ができる。


プラ板にも個性があるらしい。
強風対策でもある。
間近で見ると少々カッコワルイのだが、仕方がない。

郵便受けも取り付けた。
表側の口だけで、裏側には何もない。

台と箱を置くつもりだ。
何百通手紙が来ても入る。
みなさん待ってますよ。

表札はないので、蓋のところに名前を書こうと思っている。
「おいし荘」とか。

いつも家の外で作業をしていると、野次烏がやってくる。
今日は夕方まで来なかった。

それも、通り過ぎただけだった。
暑さのせいか、食べ物と関係ないと見切ったのか。

替わりに来たのは虫たちだ。
一応虫除けは塗ったのだが、何カ所か食われた。

食われてもそれほどひどいことにはならない。
むしろ、脚立に登っているときに近寄られるのがこわい。

捕まえようとしてバランスを崩しそうになる。
「石上中納言」にはなりたくない。

2017年8月24日木曜日

風除室Ⅲ

大工殺すに刃物はいらぬ
         雨の三日も降ればよい
職人が「宵越しの銭は持ネェ」といって粋がっていられた時代の戯れ歌だ。

風除室の組み立てに入ってから、雨が多い。
午前中、なんやかやとグズグズしていると午後から雨もグズグズと降り出すことが続いている。

それでも体を動かさないことには、作業は進まない。
ところが、プラ板の加工は初めてだ。

それでいて、畳と同じ大きさの板を12枚も買った。
その他に、ペンキ・戸車・レール・etc。

それ以外の材料も合わせると10万円くらいになる。
 貧乏人にはプレッシャーだ。

それでも何とかなるんではないかと体を動かすことにした。
まず、プラ板をポーチの柱にビスで留める。

プラ板は3㎜厚の透明な物。
透明では写真に撮れないので、保護紙が付いている内に撮って見た。

その前に、柱の間の長さに合わせて20㎝ほど切り落とす。
下の隅は、壁に合わせて切る。

専用の鋸もあるようだが、素人はある道具で済めばその方がいい。
普通の両刃鋸で切れた。

ただし少し勝手が違った。
木材よりも融通が利かない。

竹を切っているようだ。
割れ易くもある。

試しに電動丸鋸で切ってみた。
正確さを無視すれば切れる。

だが、おがくずより大きめの破片が飛ぶ。
鋸は、厳密には細かい刃で削っていく作業の連続で切れる。

電動丸鋸は、刃が当たる衝撃で砕いているようだ。
その分刃先が熱を持たない。

結局両刃鋸に戻ることにした。
その鋸も小さめの方がよい。

一度に削れる量が少ないからだろう。
その鋸も、引き初めは縦引きの方で押すようにして鋸道を作る。

少し溝が出来たところで縦引きにする。
この方が能率がよい。

切り落としてしまうところはまだ良いのだが、3枚目の写真のように角ができるところは困った。
最後の所で折れてしまうのだ。

残ったところはナイフで削る。
できた角も割れやすい。

それでも、ガラスよりはずっと扱いやすい。
ビスを通す穴もドリルで普通に開いた。

そのビスも、斜めに打つと割れが入る。
プラ板を、なだめすかしながらの作業だ。

よそからは「風除室がない方がかっこいい」との茶々も入る。
いつの時代も職人は「テヤンディ」の心意気が必要らしい。

2017年8月19日土曜日

ペンキ塗りⅡ

 昨日はポーチの2度塗りがあった。
午後から窓にかかって、一つ分しか塗れなかった、

今日は窓を3ヶ所塗った。
養生テープも簡略化した。

それでもあまりはみ出さずに塗れている。
上の写真は新聞紙を使って、ペンキがたれるのをカバーしている。

下の写真はそれを剥がしてあるところ。
まだテープは残っている。

乾いてから剥がさないとたれる原因になる。
遠目にはきれいに塗れているが、そばで見ると80点くらいかな。

縫っているとアブや八チが飛んでくる。
ハチは刺さないだろうが、アブは困る。

だが、あまり気にしていると仕事にならない。
「虻蜂取らず」とはよく言ったものだ。

だが、カには刺される。
刺されても、放っておけばそのうちかゆみもなくなる。

窓ガラスには家の周囲が映っている。
自然に囲まれているということは、虫にも囲まれているということだ。

後6ヶ所有り、2日くらいかかる予定。
その後ポーチに戻っていよいよプラ板を張る。

はて、予定通りにゆきますか。

2017年8月18日金曜日

ペンキ塗りⅠ

ペンキを塗った。
 風除室のためにポーチに板を張った。

ポーチなどはペンキが塗ってある。
後から加えた部分も塗らないとおかしい。

昨日から同じペンキを塗り始めた。
今までほとんどを水性塗料で済ませてきたがこれは違う。

工務店がこだわって天然成分のペンキだ。
だが、溶剤は有機溶剤だ。

塗るところと、塗らないところの境に養生テープを貼る。
これを貼る手間の方が大変だった。

ついでにこの後窓なども上塗りする予定。
しばらくシンナー臭い生活になる。
 

2017年8月16日水曜日

風除室Ⅱ

部品加工が終わっていよいよ組み立て。
きちんと組み立てられるか心配だった。

それ以上に、柱を切り欠く必要があって決断が鈍っていた。
一応「ごめんなさい」と謝ってからノコギリを入れた。

さらに、ノミで凹みを付ける。
久しぶりにノミを使う。

このノミは時代物で、私の祖父が使っていた物だ。
祖父はお寺まで作ったことのある人だったそうだ。

3本ほど、私が譲り受けて持っている。
木の方も北米産パイン材の柔らかな物なので、予定していたよりは楽に仕事ができた。

道具はよくても腕が追いつかないので、隙間も
 できた。
仕方がないので、留めるネジの位置を変えた。

その他の部材も取り付けて今日はおしまい。
高いところの作業が多かった。

普段見ないところが目にはいる。
隅に小さな虫がいた。

金槌で釘を打ち付けてもシランフリ。

彼らの生活圏に家を建てたということだ。

一方の隅にはオガクズがこびりついていた。
大工が悪いのか、ペンキ屋のせいか。

法隆寺大工で有名な西岡常一は「屋根裏に登ると昔の人の偉さがわかる」といった。
高いところへ登って、我が家の普請の安さがわかった。

使った道具の写真はこちら。
真ん中のが、例のノミだ。

祖父が作ったというお寺がもし残っているなら一度見てみたい。
もっとも、屋根裏までは登らせてもらえないだろうが。

2017年8月13日日曜日

風除室

懸案だった、風除室の建築に取りかかった。
引っ越ししてから屋内の棚作りなどにかまけていたが、最低限は終わった。

材料も、ほとんどは揃ってきた。
後はヤルキの問題だ。

今日は木材にサンドペーパーをかけた。
ベルトサンダーという機械でかけるからラクチンだ。


とはいえ古い材料もあるし、角も丸める。
一番古いのは、私が20代の頃に買ったラワン板。

革袋ではないから、新しい物と一緒に使っても差し支えない。
同じキでもヤルキの方はそうはいかない。

あの頃の半分程か。
1日4時間労働がセイゼイだ。

時雨が降ってこなかったのが救いだ。

2017年8月9日水曜日

多孔板

連れ合いの部屋に鞄やらカレンダーやらを吊るフックが欲しいという。
「欲しい」と言うのは簡単だ。

数㎏ある鞄と吹けば飛ぶよなカレンダーを一緒に吊す?
言うのは簡単だ。

本人のイメージと、私のDYI能力とを突き合わせた結果「多孔板」を使うことにした。
「孔子様人形」が一面に並んでいる板ではない。

穴がたくさんあいている板のことをいう。
なぜか「孔」の字が使われる。

直径5mmの穴が25mm間隔で空いている物が昔から規格品で売られている。
原則的に吸音板として使われるベニヤ板だ。


ところがこの穴に合わせたフックも規格品で売られている。
私もいくつか持っている。

板だけ買ってきて、2枚並べて取り付けてみた。
こういうときに板壁は便利だ。

写真ではわからないが、後ろに空間を1㎝ほど作る必要がある。
おかげで2日程かかった。

連れ合いの満足も得られたようだ。
「多幸板」というべきか。