2012年9月23日日曜日

椅子Ⅱ

椅子は家具との思いがある。
それは正しい。

自動車の場合、椅子とはいわない。
シートという。

だが目的は同じだ。
立っているのと、寝ているとの中間の姿勢で人体を支えること。

短時間なら、道具はいらない。
長時間同じ姿勢を保つのは、難しい。

そこで椅子の登場となる。
乗り物の場合、シートということが多い。

座席とも表現する。
そこで問題、家具としての椅子と自動車用のシートとはどちらがたくさん作られるか。

圧倒的にシートなのだ。
椅子は数千単位。

1万脚単位で作られるのは、事務用のスチールイスとか、体育館などに並べられる折り畳みイスだけ。
そこへ行くと、自動車は一車種で年間数万台単位で作られる。

だから、それにかける開発費が違うのだ。
制作コストも違う。

安くても100万円はする自動車のシートは、数万円する。
事務員を座らせる椅子に、1万円はかけられない。

自動車のシートは開発にも、製造にもそれだけの費用がかかっている。
当然、座り心地が良い。

もちろん、フェラーリなどという車は年に数百台しか作られない。
その代わり、家が一軒買えるくらいのお値段だ。

家の片隅に置かれる椅子とは、勝負にならない。
シートだけでも良い、フェラーリに乗りたい。。

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